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勝手にふるえてろのりのネタバレレビュー・内容・結末

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

口コミが良かったのと、北村匠海くん目当てで鑑賞。


中学生の頃からずっと片思いをしているイチと、会社の同僚で自分のことを好きだと言ってくるニ、ヨシカはどっちを好きでいるのか思ったけど意外な結末。




久々に会ったイチは、私のことを覚えてくれていたけれど、私を呼ぶ時、「君」としか呼んでくれない。

「イチ君って、人のこと、君って呼ぶ人?」

そう聞いたヨシカに返ってきた言葉は

「ごめん、、名前、何?」

このシーンがとても苦しくて、苦しいはずなのに笑いが止まらないヨシカのことを強く抱きしめてあげたいと思った。
ちょっとその気があるのかと思わせて、落とすイチは罪な男だ。それと同時に、十年も思い続けた相手に、名前すら覚えてもらえないと知ったヨシカが不憫で仕方なかった。



恋愛相談をしていた会社の同僚のくるみには、ニに、自分が処女であることもバラされ、何もかも自暴自棄になり、妊娠をしているなんてウソをついて会社を辞めようとする。処女だとバレたら、処女がかわいいからニが自分を狙っているようにしか思えなくなってしまうだろうな。


雨の中、ニを自宅に呼び出したヨシカ。野蛮なことをいう自分も受け入れてほしいけど、そんな自分のことを受け入れられないのがヨシカなんだろうなって思った。でもニはそんな自分のことを本気で叱ってくれて、自分に向き合ってくれた。きっとそんなところをヨシカは心を動かされたんだろうな。

びしょ濡れになったニの額を指でなぞり、ニを押し倒すヨシカ。ヨシカが胸につけていた赤い付箋が、ニのシャツに落ち、端から付箋がふやけていく。

「勝手にふるえてろ」
り