サラブレッドのeのネタバレレビュー・内容・結末

幼馴染のリリーとアマンダが数年ぶりに再会。上流階級のお嬢様リリーと、変わり者のアマンダは、リリーの義父への憎悪をきっかけに仲を深めていくサスペンス。

上品なサスペンス。綺麗にまとまってるけれど、登場人物のキャラクター設定や、結末もすべて中途半端な印象。
アマンダはもっと変人で良いし、モラハラ義父ももっと酷いことして良いし、薬中のティムも奇行をすれば良い。
殺人に向けてリリーが葛藤する描写や、事後の異常な精神状態がもっと見たかった。

「変と思うから変なのよ」
冒頭でアマンダが言った言葉を、結末でリリーがティムに言う。義父と出会って暗黒だったところ、アマンダとの再会で人生が好転したリリー。たった1人との出会いで価値観も人生も変わる経験、この先あるだろうか。