クマヒロ

サラブレッドのクマヒロのレビュー・感想・評価

サラブレッド(2017年製作の映画)
3.5
2人の少女が共有する闇。
感情がない方が切なく愛おしく感じた。

幼き頃の友人である2人が、再び出会い、片方の継父の殺人を計画するに至るまで、計画を実行しようとする流れ等が4章に分かれて展開されていく。

2人の女優の表情の機微が素晴らしかった。
とくにオリビアクックは感情がない役の中でも、作り笑いや、嘘泣きに至るまで、それは本当にその役のままだと感じた。

ラストに至るまでが切なく悲しかった。
感情がないからこそ、優しく、人に付け込まれやすかったりもするものかと思った。
サラブレッドならではの苦しみや辛さを感じる。
感情があるから、恐ろしくもなり得る。

表現が巧みで、夢の中の話を語るシーン等は非常に面白かった。
クマヒロ

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