bluemercenary

月と雷のbluemercenaryのレビュー・感想・評価

月と雷(2017年製作の映画)
3.5
“壊れ始める”のは適切ではないかもしれない。
それなりに普通の生活を営んでいても、心の何処かに止まったまま時間と、言葉に出来ない感情があって、何かを待ち望んでいた泰子。
智との再会、直子の登場で、その何かの正体が何なのか、とりあえず輪郭だけははっきりした。
では中身は何なのか・・・・そこがエンディングなんだな。

“普通”が解らない、出来ない訳ではなくて、その定義が少し違う。
直子と智親子のフリーダムはまぁその辺だと思う。
その少し違う部分で戸惑う、大いに戸惑う。そして理解するするところが物語の軸。
泰子のそう云う気持ちがどう智に伝わったか。
結局、デラシネはデラシネだからね。
bluemercenary

bluemercenary