月と雷の作品情報・感想・評価

月と雷2017年製作の映画)

上映日:2017年10月07日

製作国:

上映時間:120分

3.5

あらすじ

あてもないけど、生きていく。ふつうの人間関係を築けない大人たちがその意味を探し続ける切なく孤独な旅ー。 あたしはこれから普通の家庭を築き、まっとうな生活を重ねていく。結婚を控え、そう考えていた泰子の前に現れた、かつて半年間だけ一緒に暮らした父の愛人の息子、智。20年前、愛人、直子と智が転がり込んできたことで、泰子の家庭は壊れたはずだった。根無し草のまま大人になった智は、ふたたび泰子の人生を無邪…

あてもないけど、生きていく。ふつうの人間関係を築けない大人たちがその意味を探し続ける切なく孤独な旅ー。 あたしはこれから普通の家庭を築き、まっとうな生活を重ねていく。結婚を控え、そう考えていた泰子の前に現れた、かつて半年間だけ一緒に暮らした父の愛人の息子、智。20年前、愛人、直子と智が転がり込んできたことで、泰子の家庭は壊れたはずだった。根無し草のまま大人になった智は、ふたたび泰子の人生を無邪気にかき回し始める。「邪魔しないであたしの人生」、そう普通の幸せを願っていたはずなのに・・・・・。 泰子は智とともに自分の母親、異父妹、そして智の母・直子を訪ねて行くことで、平板だった自分の人生が立ちどころに変わって行くのに気づき始める。

「月と雷」に投稿された感想・評価

トマ姫

トマ姫の感想・評価

4.0
高良健吾じゃなかったら星3.5だけど・・・久々に彼を堪能できて満足したから星4で(^O^)/

高良健吾が女のコに優しく寄り添うような役すごい好き。カッコいいブラック高良もいいけど☆

話は決しておもしろくはない。ただ、悪くもないかな。ラストシーンは意味不明。
iipara

iiparaの感想・評価

4.2
私はこの映画みたいに、知らない子供と親の都合で一緒に暮らしたことがある。

兄妹でもない子と一緒に暮らすというのは、本当に特殊な体験で、その関係性というのは、何に例えていいかわからないぐらい、不思議な関係性だった。

だから、この映画の主人公たちの距離感や関係性の描き方には、こういった特殊な体験を持たない人以上に共感できたし、そういった経験をしていないのに、リアルに演じられる役者さんたちに、本当に感心した。

高良健吾さんが演技が上手いのは百も承知だけど、この映画の登場人物のように、「地に足がついていない空気感」を、ここまでリアルに演じられるのはすごすぎる。高杉晋作の使命感や、「おひさま」のカズさんの誠実さを演じた人と同じ人だとは思えない存在の軽さ。

ああ。本当に役者なんだなあ〜「俺の体を切ったら映画の血が流れる」ってのは、本当かもしれない。(彼が言ったわけではなく、村上淳さんが彼を評した言葉)

初音映莉子さんも、主人公の持つイライラ感を物の見事に表現。

教訓になったり、観て楽しい映画ってわけじゃないけど、映画を観てる時に映画って忘れて、「ああ、この人たちは、どこかの街で本当に生きてるんじゃないかなあ」って感じさせてくれるほど、人がリアルに描かれている良作。
現実にこんな人たちが身近にいたら怒りを覚えざるを得ないだろうけど、作品中の登場人物たちがこんなにも寂しく愛おしくて、とても魅力的に見えてしまった。
mononcle

mononcleの感想・評価

4.0
映画マニアの知人の勧めあり、二番館にておくれて鑑賞。
フシギな肌触りの作品である。草刈民代演ずる高良健吾の母親は、無気力かつ男好きのする謎の人物像なのだが、こういう人もいるんだろうなとおもわせるあたりが巧い。すっかり役者づいて、彼女もこんな役ができるようになったんだなと感心。好きな安藤作品初期の《blue》とは触感がちがうのだが、北関東の寒風に身をおくような幸薄い気分になるが、ほんのり温もりが残るのが救い。角田光代の原作読んでみようかな・・。
MissY

MissYの感想・評価

4.0
観ていたのに感想書いてなかった。高良健吾君の舞台挨拶がお目当てで見に行ったのですが、俳優さんの舞台挨拶の時って、なんかマナー悪い人が多くていつも悲しい。イビキかいて寝てたり、映画の最中にスマホをパカーッてあけたり。私の少し前の老婦人はラブシーンで「何この映画!」って声あげるし。いやいや、茶の間でテレビ見てるのと違うんだから。。。
映画は変わった人ばかりで誰にも共感出来ないけど不思議な魅力のあるお話でした。草刈民代のカラオケのシーンが好き!高良健吾演じるサトルも、あー、こういう人懐っこい男の子っておるよなぁと、リアルでした。舞台挨拶の時の質疑応答で質問したら、高良君自身は全然違う真逆のタイプで相当めんどくさい奴で仲良くなるまで時間かかるタイプと言われてましたが(笑)、でもどこかにああいう部分もあると思う、とも言われてました。
舞台挨拶も終わった後、先の老婦人がロビーでスタッフの人を介して「息子がプロデューサーで高良健吾さんの作品に関わって〜」とか言って、高良君とツーショット写真撮っていた。なんだかなぁ。プロデューサー本人ならともかく、その親御さんとか、知らんがな!って世界よねー。でも、ちゃんとにこやかに対応する高良君、優しいなーと思いながら見てました。
原作は未読であるが、角田光代ってことと、主演が初音映莉子で鑑賞。初音が主演した「ミツコ感覚」は、不思議なニュアンスの作品で、これを演じた初音には、思い入れが強い。本作も過去とは決別したいが、捨てきれないって微妙な役をさりげなく演じる。
初音演じる泰子の幼年期に半年間だけ、一緒に暮らした智が、突如現れる。この智役に高良健吾。監督が安藤尋でR15であり、この二人の濃厚なシーンが出てくる。いつまでも過去に捕らわれている泰子のこの行動は、葛藤と言えば、それまでなのだが、反発感は相当ある。
智は、その母とともに他人に頼る生き方をしている。そして、気まずくなると逃げ出す。母の直子役は草刈民代。「何か予感があると出ていきたくなる。それは、雨が降る前の雷のよう。」そして智は、「あなたは、毎日お菓子だけでも生きていけるって、言われた。」この生活感の無さに、何故か魅力を感じた。この二人の演技力がそう思わせるのか。まあ、こんな親子の生き方もありじゃないかって、ちょっと共感。安藤監督は、こんな情感を田舎の風景を絡め、長回しを多用し上手く表現している。
あと役者では黒田大輔。泰子の恋人役だが智の登場により、焦ったのか泰子に無理矢理、強要する。その時の言動が呆れる。この人物も普通じゃない感がたっぷり。それと、泰子の父親役に村上淳。回想シーンのみだけど、台所で酒を飲むシーンには、哀愁が漂う。泰子が悩み苦しむのは、この父のせいなんだけど、何か許せる気になる。
と言うことで、普通じゃない人物が多数出てくる作品。だけど、なんとなく共感できるって、不思議な作品。やっぱり原作がいいってことなのか。それとも、本調有香の脚本がいいのか。
人の繋がりにまつわる話。

主人公とその周りで構築されゆく繋がり。しかし主人公はそれを拒絶しつつも繋がりを求める。

濃厚に人間関係を描写しているのがとても好き。

それと殺風景でもどこか温かみがある雰囲気、美人な草刈民代のブスネコ感も良い。

安藤さんの映画に出てくる女子は弱みを隠すように強さを持つイメージがあるけど、今回は弱みをポロポロと出ていて好感度高い。
sk2

sk2の感想・評価

3.9
草刈民代がこんな役もやるんだって感じでした。ポスト倍賞美津子?
「幼な子われらに生まれ」とはまた違う家族のあり方を問う映画だと思いました。
最初は少し違和感がありましたが、観ていくうちに気にならなくなってきたのは、やはり俳優さんたちの演技が素晴らしかったからだと思う。
やさぐれた母親を演じた草刈民代さん、主演の初音映莉子さんの好演が印象的。
1番は高良健吾さん。最初の独特のただ住まいというか雰囲気というかちょっと違った感じから作品に溶け込むあの空気感が素晴らしかった。
skm818

skm818の感想・評価

3.7
高良健吾好きなので監督名を確認しないで見に行ったが、まあまあよかった。冒頭の子どもが遊んでいるところなどわざとらしいし、その他についても、なんかよくあるある種の日本映画だなって感じで、特に目新しくはないんだけど、こういう内容の話好き。
きっとヤスコちゃんにとってはナオコさんが心のお母さんだったんだね。いやあのほんまのお母さんも色々事情はあったんだろうけど。
てかあれテレビ局の人と打ち合わせしてからあれだけの情報でどんくらいで探し当ててんの。その間ずっとサトルはヤスコの家にいたんかい。人探しするのに探偵じゃなくてテレビの公開番組ってのは今風だけど。
登場人物の服装も、ヤスコやサトルはその辺で買える地味なものって雰囲気で、好感が持てる。
父親違いの妹といきなり仲良くなる経緯は都合良すぎ。妹なんで家帰らないの?
ちょっとそういう、いやなんでこの人行動とってるの?っていうリアリティのなさはあったけど、ナオコさんみたいな生き方している人はいるんだろうなと思う。
ナオコさんもサトルくんもヤスコちゃんのお父さんも石屋のおっちゃんも切ない人だなあ。石屋のおっちゃんが財布の中に婚姻届を入れてるのを見てそこを出てきちゃう(それでくるのがヤスコちゃんのところってのが都合良すぎなんだけど)ナオコさん切ないなあ。
寄り集まってなんとなく一時的な疑似家族作ってそして別れていく。ダメ人間ばっかり出てくるが、あの婚約者以外はクソ人間がいないのもよかった(ああいういきなり野獣に豹変してレイプしようとするやつほんとゴミ)。職場の同僚もいい人たちやし、妊娠は出てくるけど妊娠で人間関係がこじれる系の事件を作ってないのもいいと思った。
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