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月と雷のnabeのレビュー・感想・評価

月と雷(2017年製作の映画)
3.8
これは好き嫌い分かれそう...だけど私は好き!
だってこのメインビジュアルからも漏れ出している高良くんの色気!色気!半端ない!薄い!

...中身もね、私は好き。
心や人間関係をそのまんま住居として可視化してると考えたらすっきり。
泰子(初音映莉子)は茨城からずっと動かない、幼い頃から心も置いてきたまま。
一方の智(高良健吾)や直子(草刈民代)は転々と住居を移す様に、心もすぐにふらっと離れて行く。
智は転々と映った土地の場所を忘れない様に、最初の土地から最近移った土地までを順番に口に出して唱えることを自分の《生きた証》だと言った。

そして、直子が死んだ時に残した今まで住んだ場所を記した手帳を、泰子は直子の《生きた証》だと言った。

結局智は直子の手帳=生きた証を燃やすわけだけど
そのシーンで智はフラフラとした生き方を母の死と共に決別できたのかと思いきや...

最後の初音映莉子の微笑がとてもいい味出てた。あと草刈民代がとてもダメ人間を演じるのがうますぎてびっくりした。
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