Harumakiさん

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のHarumakiさんのレビュー・感想・評価

3.7
【 今を弾丸のように撃ち抜く
     真実の物語—— 】

この映画は、“報道の自由”を掲げ戦うメディアの葛藤を描いた社会はサスペンス作品です。
トム・ハンクスとメリル・ストリープという名俳優の共演は最高、、、両者ともに貫禄ありすぎる。
物語はサスペンス味がとても強く、シリアスにかつリアルに描かれていました。自分的には少し難しい内容ように感じてしまいました、、、。
そんな中で光る俳優の演技には尚更凄みを感じました。

●メディアの葛藤。歴史の一コマ。
今作描かれた“仕事”、それはただの仕事ではなく、真実と向き合い自由を勝ち取ること。
今を生きていて考えられない、考えにくい今作の話題性。正直言って、超社会派の今作に気持ちを入れ込ませるのは難しかったです、、、。
それでも、臨場感ある職場の雰囲気や情報収集を必死に行う姿はとても印象深く感じ、難しい内容であっても徐々に作品へと入り込めました。
それだけだはなく、メリル・ストリープ演じるケイは従来の力強い人物像ではなく、当時の女性の地位を表しているような家庭的な役風に感じられ、作品の時代背景がしっかりと伝わりました。
難しいなりに味わえる世界観は良くも悪くも現実的に描かれていて面白かったです、、、、さすがスティーブン・スピルバーグ監督。

● トム・ハンクスとメリル・ストリープの名演技。
今作の役風はトム・ハンクスとメリル・ストリープ、両者ともに珍しさを感じました。
これまで見てきた映画で、トム・ハンクス演じる真面目でしっかり者の役風は今作が初のように感じる。元々の貫禄に磨きがかかったようで斬新さがありました。
終盤にケイが放った言葉。
「これは私の父の会社でもない。夫の会社でもない。私の会社よ。/This is no longer my father's company. It's no longer my husband's company. It's my company.」
女性に厳しい環境の中で、キッパリと言い切ったこのセリフは本当に感動させられる、、、、。『プラダを着た悪魔』での「もういいわ。/That’s all.」バリの気迫。メリル・ストリープの演技力は伝説ですね。

◉まとめ
この作品は、“報道の自由”を掲げ戦うメディア、及び国民をトム・ハンクスとメリル・ストリープの名演技で描いた作品です。
シリアスで単調なストーリー、過去の出来事を語る強いメッセージ性。歴史の一コマを飽きなく楽しめる作品でした。
まぁ何と言っても、今作のMVPはメリル・ストリープ演じるケイですね!!
かっこよかったなぁ、、、、。





ところで、『モービウス』見ましたよ!!!
レビューは保留中、、、。
やっぱ久しぶりの映画館は気持ちいいっすね(身にしみるぅぅ)
Harumakiさん

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