メリル・ストリープ演じるワシントンポストの社主が単なるお飾り経営者から報道機関を率いる責任者への目覚めていく過程が爽快だった。まだ女性経営者じゃ銀行も話を聞かん、なんていうセリフが出てくる時代。ベトナム戦争の泥沼化で夫や兄弟を戦地に送った女性の意思もケイは代弁していた。
報道機関は統治者のためではなく国民のために存在しているという言葉が重たい。アメリカの新聞は民主主義の根幹を支える存在だった。今もかな。翻って今の日本の報道機関はその役割を果たしているのか。なんてことをしみじみ考えた。
最後のほう、ねちっこい粘着質のニクソン大統領。そして…ワシントンポストは次の特大スクープへ、、の余韻を残す終わり方にわくわくしましたぞ。