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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のNAOZYのレビュー・感想・評価

4.0
スピルバーグ監督最新作はジャーナリズムについての映画である。ベトナム戦争が長期化していた頃、ペンタゴンの極秘文書が持ち出され新聞社に持ち込まれる。女性社主は政治家との友情か真実を報道すべきかで思い悩むというお話。なぜ過去の話が今、持ち出されたかというと現在のアメリカ市民は自由と人権が踏みにじられているからだ。政府をチェックすべきジャーナリズムははたして機能しているのか?極秘機密を暴く事が国民のためであれば法で裁かれるようなことがあってはならない。この後、ニクソン大統領はウォーターゲート事件で退任に追い込まれる。トランプ大統領が気にくわないマスコミを叩きまくるところを見てると、報道側の権力のチェックが効いているのかどうか。日本も他人事ではない。自衛隊のイラク派遣での日報の存在を政府は否定していたが、最近になって実はあったと防衛大臣が釈明するという出来事があった。政府が国民に嘘をつく事をキチンと見極めなければならないと考えさせられます。
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