このレビューはネタバレを含みます
圧倒的社会派のストーリーでありながら、それ以上に引き込まれたのは、主人公演じるメリル・ストリープの細やかな演技力の為す技かと!お嬢様専業主婦から伝統ある新聞社の代表へと人生の方向転換を余儀なくされた女性、しかも実在の人物という非常に難しい役柄を、本当に自然に演じていました。彼女の戸惑い、苛立ち、覚悟がほんのちょっとした仕草から手をとるように分かるようで、ハラハラする展開の中でも彼女の感情の機微に共感し、それ故に彼女が決断を下すシーンには本当に胸がいっぱいになりました。演技力に脱帽です!
作中ではニクソン大統領が完全な悪者として描かれており、現大統領への不満がヒシヒシと伝わりますね。
ところで新聞社は勝訴しましたがが、密告者は投獄されたのでしょうか?
密告者が密告に至るまでとその後や、タイムズ社が3ヶ月かけて記事にするまでの決断など、実際には事件に関与した人の数だけドラマがあったんですよね。。。
驚嘆。