"単体の映画として観れば"、これはこれで全然良い。
リズベットの無双感は減ったし、ミカエルもそんなに関わらないけど、今回は要所での「チームプレイ」がなかなか良かった。
この作品の最大の問題は「ハリウッド版ドラゴンタトゥーとの流れを明らかに汲んでいる」ということ。「前作」を見ておかないと登場人物がどんな人なのか、非常に理解し辛いと思われ。
それなのにこの作品は、「前作のようなものを観たい！」と思うような人に応えられているとは言えない。重厚なサスペンスの割合を減らし、その分をアクションに傾けたような感じ。ミレニアムシリーズに求めているのはおっもいおっもいサスペンスですよね、少なくとも自分はそうです。アクションも好きだからこういったアプローチ自体は否定しないけども。
俳優も変わっただけに「リブートした新シリーズ」と捉えたいところだが、序盤に描かれるのは「毎度お馴染みリズベットさんで〜す！」といった感じで、そうもさせてくれない。
単体で見れば全然悪くないだけにオススメしたいんだけど…なかなか複雑な立場の作品になってしまった。
