にゃんぷー

交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1のにゃんぷーのレビュー・感想・評価

-
ますますイカれてるだと…。エウレカがこんなぶっ飛んだコンテンツだなんて夢にも思わなんだ。よく企画通したな。俺は好きだよ。

レントンの追憶から始まる『交響詩篇エウレカセブン』の記憶巡りの旅は私たち視聴者の記憶と齟齬をきたしたものになっていて、またこの世界のレントンがビームス夫妻と再会するに至るまでどのような事があったのかも断片的にしか語られることはない。単体の映画として見た時これほど意味の分からない作品はないだろうが、しかし、私たちはスクリーンに映る光景を確かに知っているし、ここでは描かれなかったレントンの軌跡を覚えている。つまり、今作で提示される「間違い探し」と「穴埋め問題」は視聴者自身の記憶を持って補完され、(それがどのような歪な形であれ)この映画は完成されるのだ。
「映画を思い返しているときも、また映画」と誰かが言っていたのを思い出した。その言葉がなんとなくこの作品を紐解くための糸口な気がしてならない。
にゃんぷー

にゃんぷー