ザイあん

交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1のザイあんのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画で初めてエウレカセブンを見た人は、ファンにはならないだろうなぁと思う内容でした。

というのも、
ロボットアニメを期待していた人は冒頭15分間?以外は特別目立った戦闘シーンが無いため、期待外れに感じるのでは。

それに今回、主人公の過去の反省と現在の決断に至るまでを、自分語りを繰り返しながらストーリーが進む。

TVシリーズを見ていた人は登場人物の名前や出来事を脳内補完しながら時系列を理解できるが、
初めて見た人は出ては消える字幕、作中の世界で使われる固有名詞、自分語りで使われる「あの子」「あの時」「あの場所」などの指示語祭りに、ついていけなかったのではないだろうか。

エウレカ初心者には不親切な映画。
エウレカセブン映画化でまたブームが来て欲しいと思っていたけれど、少し期待外れでした。


しかし、TVシリーズ一通り見ていて、ビームが飛び交うロボットアニメより、
主人公の成長が感じられる映画
が好きな人にはハマるのでは。

主人公のレントン少が選んで飛び出した故郷と、逃げて飛び出した居場所。
その違いを、養父、養母の支えや様々な失敗を通して反省し、大人になっていく様子はTVよりも濃密圧縮して描かれてます。

懐かしのシーンも相まってウルっときたりしたシーンもありました。



エウレカ初心者には正直オススメしません。
派手なロボットの戦闘シーンが見たい人にもオススメ出来ません。

レントン少年の成長の瞬間をもう一度見たい人には是非見て欲しいです。
ザイあん

ザイあん