10年近く経った作品の劇場版にしては、いささか強気な仕上がりだった。
再構成でも編集版でもない、モーニンググローリーを基点としたレントンの回顧録であった。
公正に世界を捉える神視点ではなく、ひたすらにレントンから見えた世界を見る。
主題歌であるglory daysが作品をあまりに象徴している。この楽曲はレントンのための曲だ。
アネモネが公開され、完結篇であるエウレカが発表された今、これはレントンとタイトルを変えるべきなのだと思う。
そうであれば、作品としての見え方もまた変わってくるように思う。
しかし、これをいきなり見せられたら、混乱するかも。