電気羊

リバーズ・エッジの電気羊のレビュー・感想・評価

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)
3.5
歪んだ高校生たちの歪んだ青春ラブストーリー。
なので、深夜俳諧をする主人公たちの行動を抑制する邪魔な親は出てきません。

主人公の二階堂ふみちゃんは、ふみちゃん以外には暴力的で性欲の強いイケメンの彼氏がいた。その彼氏は、もう一人の主人公である吉沢亮君をイジメていた。

ふみちゃんは、亮君を可哀想に思い恋人のイジメから度々庇ってやっていた。亮君はゲイで片想いの同級生がいたが、一方的に付き合っていると思い込んでいる女の子に好かれていた。

ふみちゃんと亮君は亮君の秘密である川原の死体をとおして秘密を共有することで仲間意識を持つ。そして死体の存在を知る者にはもう一人、ふみちゃんの後輩でモデルをしている女の子がいた。

ふみちゃんの後輩はレズで、体型維持のため食事の度に嘔吐するの習慣にしていたが、ふみちゃんが死体のことを知る仲間だと知り嬉しく思う。
ある日、川原に金持ちが大金を埋めていると言う噂が学校で持ち上がり、みんなで川原を掘り起こそうと集団で出かける。
亮君は自分の死体が見つかってしまうことを恐れ、普段はイジメられっ子であるにもかかわらず、川原の同級生たちに襲い掛かり逆に叩きのめされる。果たして、大金の噂は嘘だと分かり、運よく死体も見つからずに済む。
ふみちゃん、亮君、後輩は死体が見つからないように河原へ埋めてしまう。
ふみちゃんと亮君が校舎で密かに野良の子猫を飼っていたのだが、袋に入れられて惨殺されているのを後輩が発見する。
子猫たちがふみちゃんに飼われていたことを知らない後輩は、嬉々としてふみちゃんに子猫の死体を見せる。
ふみちゃんはショックで嘔吐し嗚咽が止まらなくなるのだが、後悔に駆られた後輩は、ふみちゃんを抱きしめ自宅へ招待しキスをする。

ふみちゃんの恋人のイケメンは、強すぎる性欲のため、ふみちゃん以外にもクラスメイトの女の子のセックスフレンドがいたが妊娠してしまう。
イケメンは中絶費用を出せと強要され、怒りの余りセフレの女の子を殴打し絞め殺してしまったように思われたが、その光景を亮君に目撃される。

途方に暮れるイケメンに対して亮君は死体を埋めるのは二度目だから仲間と一緒に、セフレの死体を埋めようとする。
亮君とイケメンが川原にもどると殺したと思っていたセフレは息を吹き返して、自宅へと戻っていて何もなくなっているのを知る。
そこへやってきたふみちゃんにイケメンは動揺する。
イケメンは亮君とふみちゃんの仲を疑うが、ふみちゃんが好きなのはイケメンだけだと言われ、欲情し川原でセックスする。
亮君と後輩は馬鹿らしくなって河原から離れ帰宅途中に、亮君とふみちゃんの仲を邪推した亮君と付き合っていると思い込んでいるクラスメイトが、ふみちゃんの団地の部屋に放火し、誤って自分も火だるまになり団地から転落死する現場に遭遇する。

イケメンに殺されかけたセフレは自宅に戻るが、引き籠りの姉が自分の部屋に勝手に入り日記や私物をあさっているのを目撃し罵倒する。激怒した姉はカッターナイフで妹を切り刻む流血事件を起こす。

そして終劇。ふみちゃんは自宅を放火されたことで母親が団地に住みずらくなったため引っ越すことになる。そこで亮君とセフレが流産したことと引き籠りの姉がいたことを知ったことを語り合う。
そして、かつて二人でUFOを呼ぼうとしたことを思い出し、もう再開することもないだろうと、最後にまた橋の上からUFOを呼ぶ試みをするのだった。

こんな高校時代だったら毎日盛り上がりがすごかっただろうな。
一番の見所はふみちゃんのセックスシーンでした。
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