響くひとには響くし、響かないひとには、響かない。淡々と進みながら破滅に向かうことが、良さなんだろうけど、もっとどこかに張り切っていてもいい、と思ってしまう、やるせなさもどかしさ。虚無、エネルギーがありあまっているのにどこにももっていけない、バブル崩壊後の不穏な空気感があるのかなと思った。
キャストが素晴らしくよかった。原作まんま、二階堂ふみ、吉沢亮、森川葵、全員忠実だった。観音崎くんが一番不憫だな。
全員満たされない欲求不満を別の何かで過剰に埋めようとしてひとりで自滅していく感じ。みんなでいると楽しそうなのに、ひとりだと脆くて弱い。インタビュー形式は賛否両論わかれる映画が多い印象、冒頭のインタビューは微妙だった。
