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リバーズ・エッジのogawanderlandのレビュー・感想・評価

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)
3.0
原作に忠実だったと思う。しかし、というかかえってそれ故に、記号性の強い岡崎京子の世界観を実写化するとやはりこうなるか〜というくらいどうしても3次元の身体では生々しすぎてしまう。ここまで身体の性質が違うと原作と映画では別の作品を見ているようで、その意味では普通に観てた。一方、内面のモノローグについて、これらを映画ではインタビューで補完していたのだろうが、内面の枠にあった言葉は語られることで、空虚にーーこの作品のテーマの1つである流言のようにーーなってしまったように思う。
もっと90年代感を出すのかと思ったらそうでもなく、流言などかえって現代のフェイクニュースと通ずる要素があった。とはいえそれも中途半端というか、個人的にはBGMなどでもっと90年代感を出してもよかったように感じた。
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