このレビューはネタバレを含みます
えぐみが効きすぎていて生々しく、見てられないシーンもあった。人間の綺麗とは呼べない部分が多くて苦手な人は苦手かもしれない。それも人間だなあ向き合いたいなあと思って頑張って観た。
嫌なこと、感じないようにしてると本当にその部分の感覚が死んでいくから、その延長線上で、色んなことを感じづらくなった人達に見えた。
最後のインタビューの
“生きる事は何かを感じる事”
っていう言葉が本当なら
猫が死んで大泣きしたことも
殺したいくらい嫉妬してしまったことも
彼らが生きていたからだなあと思った。
ウィリアムギブソンの平坦な戦場は
私には理解しきれなかったけど
とても閉鎖的で哀しい詩に思えた。
個人的な話にはなるけれど。
生来、感受性が強すぎてストレスを溜めやすい性格だから最近は全部に壁をつくって楽していたんだけど、ここの所生きてる実感があまりしていなかったのは感じる事を疎かにしたからかなーとすごく共感した。苦しくても色んな事を感じ取りながら生きていくほうがいいのかもしれないなあ。難しいねー。