原悦子が川にレコードを投げるシーンを観て、（あ、これもう前に観てる）と気が付いた。ほぼクライマックス。こんなの観てないと同然なので、非常に恥ずかしい。集中してないのかな。それか、以前は良さがわからなかったんだと思う。コメディの中に苦い男女の駆け引きがあって、ちょい森崎東テイストがあるような。
駆け落ちして、覚悟のうえトルコ嬢になる原悦子。気が強くて素直なので、ポン引きやヤクザも自然と引っ張り回されて彼女に惚れてしまう。他にも童貞やら家出娘やら、片桐さんの影の部分の逸話があふれる。
トルコ街のネオンのケバいきらびやかさ、フィルムに収めてあるのは良い日本の風俗資料になると思う。
