真魚八重子さんの映画レビュー・感想・評価

真魚八重子

真魚八重子

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トレンチコートの女(1985年製作の映画)

3.5

シャーロット・ランプリングの容姿あっての映画。痩せぎすだけどセクシーで、美人なのかわからないけれど表情を読み取りたくなってしまう。大胆なヌードになっていても安っぽくならない。

犯人がほぼ最初からわか
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キリング・タイム(1987年製作の映画)

5.0

偏愛する映画をメモしておく(no.14)

好きすぎて公開時に劇場に2回行った。わー、もう30年くらい見返してないと思う。もう一度観たい。

狼獣(けだもの)たちの熱い日(1983年製作の映画)

4.0

やっと観た。
『悪魔のいけにえ4』みたいに、入り込んだらおしまいな隣近所の親戚まで含めたキチガイの沼。ミュウ=ミュウのオナニーから首吊りワンカットは確かに見事。
脚本ってどうなってるんだろうか。麦畑の
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そして、神はカインに語った(1970年製作の映画)

4.0

削ぎ落して削ぎ落して、たった一夜の復讐劇でやりきる。赤いカットソーがとても印象的なクラウス・キンスキー。目が全体に大きいし水色の瞳もインパクトがあるのに、白目の異様な広さにたじろぐ異形の顔。
竜巻とと
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秘密の儀式(1968年製作の映画)

2.9

途中で(なんかこういう、収拾のつかなくなった感じの映画を前にも観たことあったな~…、あ、『鱒』だ!ってこれもロージーじゃん!)って本当に思いながら観た。
設定がすでに瓦解しつつ、夢のような力で成立して
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イヴちゃんの花びら(1984年製作の映画)

3.0

この曇天続きの映画のロケが、もし晴天に恵まれていたら、健やかすぎてそこまで好きになれなかったかもしれない。
どこから来てどこへ行くかもわからないイヴちゃん。傷ついたりする前に浮遊して歩み去っていく、お
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キャビン・フィーバー2(2009年製作の映画)

4.0

タイトルが出る瞬間の、演出の心得た悪趣味な上手さ。タイ・ウェストは器用な監督だ。
腫物から膿が出たりゲロを吐いたり、頭をつぶす血しぶきの量などグロ三昧(腰を落として両手を広げて)。個人的に膿やゲロは苦
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

3.0

息苦しいほど鮮やかな緑と赤の補色の使い方。二人の相反する女性それぞれを表し、緑の女性はおとなしく、赤の女性は激情的。

『戦争は女の顔をしていない』を基にした、ロシアで従軍した女性兵士のPTSDを扱っ
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夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

実際に渋谷区幡ヶ谷のバス停で起こった、ホームレスの女性が殺害された事件に着想を得た作品。

女性が他人に頼れる性格ではない描写があるから、孤立していくさまもよくわかるし、コロナの影響で一気に奈落に落ち
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Zolaゾラ(2021年製作の映画)

1.8

映像とSEがおしゃれなだけ。内容は暴力的な黒人男性に、白人と黒人の女性がストリップや売春をやらされるだけの古臭いもの。

ポスターに使われている、女性二人が恋に落ちた瞬間を捉えたような関係性は、物語に
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魂のまなざし(2020年製作の映画)

4.5

女性画家ヘレン・シャルフベック。当時、一時期忘れられた画家になっていたが、1915年に画商のヨースタが彼女の元を訪れ、未発表の大量の絵を見つけたことで再評価の機運が高まった。本作はそのときヨースタにシ>>続きを読む

新・団地妻 売春グループ13号館(1975年製作の映画)

2.9

最初はたるい展開かと思いきや、丹古母鬼馬二がメイン級で出始めてから悲劇として面白くなる。笑わせるつもりじゃなく、風にそよぐストレートなもみあげを初めて見た。
殺人場面のスローな重々しさ。鬼馬二の形相。
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希望ヶ丘夫婦戦争(1979年製作の映画)

1.9

さすがに適当な展開すぎて、コメディゆえによけい疲れた。
意外とシリアスなものやスリラーじゃないと、脚本って書きにくいのかもしれない。「とりあえず難しい話は抜きで、適当に登場人物みんながヤる展開でお願い
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フィアレス(1993年製作の映画)

5.0

偏愛する映画をメモしておく(no.13)

もう何回も方々で書いているけれど。ある絶大な経験によって、昨日とは同じ自分に戻れなくなる映画が好きだ。
この映画はサウンドエフェクトが世界一好きかもしれない
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4人の食卓(2003年製作の映画)

5.0

偏愛する映画をメモしておく(no.12)

個人的には「ホテルの部屋にいて、ふっと窓の外を見たら、偶然飛び降り自殺をした人と目が合った」という都市伝説は、確か小学生くらいのときに深夜ラジオで初めて聞い
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人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

90分のアクション映画で、ジェットコースターのように展開がある。犯人側の仲間割れといった群像劇も織り込まれていて、娯楽映画として条件が整っているので好印象。
ファン・ジョンミンがファン・ジョンミンを演
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夜明けの夫婦(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

とある二世帯家族の、現代的なよくある話でありながら、会話劇だけで2時間以上見せきる。面白くて一気に引き込まれて観てしまった。左派的なデモに参加しつつも、孫が欲しくてノイローゼ気味の母。押し出しが弱くセ>>続きを読む

レリック(1997年製作の映画)

2.5

U-NEXTで観たんだけど、画面が真っ暗でほとんど何が映っているかわからなかった。YouTubeで上がっている海外版予告とかも暗い。日本版はさらに暗くて半ば諦めながら観てた。映画館のルックなら見えるん>>続きを読む

華麗なる相続人(1979年製作の映画)

2.9

原作未読。シドニー・シェルダンって馬鹿みたいに売れていたけど、こういう雑な感じだから、大衆受けしてたんだろうか。
薄らハゲのベン・ギャザラが、自信満々だけど無責任なので物語に混乱をきたす。振り返って考
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透明人間 犯せ!(1978年製作の映画)

3.0

たまにこういう映画を観て精神のバランスを取りたい。
超バカバカしくて、みんな好色でお盛んですなあってぼんやり眺める。楽しい。主人公の天然に雲助みたいなヒゲ、本当に冴えない。この役にうってつけのツラ構え
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コスモス(2015年製作の映画)

4.5

ゴンブローヴィッチの『コスモス』の映画化。原作も素早い思考の断片の集積なので、この世界観で全然違和感はない。ズラウスキの狂騒的でとっちらかった演出は、むしろ原作に忠実。ラストの一行までちゃんと再現して>>続きを読む

白い天使の誘惑(1972年製作の映画)

3.0

ロマンポルノの中でも古ッ、と感じるけれど、まだ日活の通常の映画の名残がある作品。
出てくる人がほとんど良い人。愛欲でドロドロの病院物語かと思いきや、なんだか優しい終結に向かっていくのが意外であり、でも
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セックスハンター 性狩人(1980年製作の映画)

4.0

ファーストショットとラストカットが海で泣きそうになる。宮井えりなさんが水面に浮かぶ青い風船を見つけて、躊躇なくザバザバと入水していく姿。

池田監督は女が怖くなっていく姿を捉えるのが上手だった。現場で
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団鬼六 生贄姉妹(1987年製作の映画)

1.8

汚物恐怖症なので、浣腸シーン見たくなかった。
和彫りの男衆に責められる和風SMは怖い。ラストカットはもうなんだかな~という成り行きの印象。

赤い暴行(1980年製作の映画)

3.3

曽根中生の適当な群像劇好き。このくらいのテンポの良さだと見やすいし楽しい。『刺青』でもあったけど、唐突な事故はなんだろうか。ただの話を持て余した処理なのか。

愛欲生活 夜よ、濡らして(1981年製作の映画)

3.3

猫が可哀そうな死に方する映画、悲しい。
いどあきおらしい侘しいドラマティックさ。風祭さんの美しさ。
ある種のわかりやすさがあって、ロマンポルノ見始めの人に良いかなと思う。

L.A.コールドケース(2018年製作の映画)

3.8

シュグ・ナイトやデス・ロウ・レコード周辺の前情報が、簡単にでもあったほうがわかりやすいと思う。
コールドケースとなって、すでに手のつけようのない事件であり、それも理由が絶望的にダメなものだから、寂しい
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OL誘拐犯 剥ぐ!(1985年製作の映画)

3.0

ちょっとレイプシーン多すぎて食傷気味。片岡修二の映画の下元さんはいつもかっこいい。

生録 盗聴ビデオ(1982年製作の映画)

4.5

以前ハッテン場の劇場で観ちゃって落ち着かなかったので、今回初めてちゃんと内容を理解した。
女のセックスが狂気にまで高まる菅野隆&風間舞子コンビ。孤高の映画。死に瀕してもまた性が高まっていくだけ。怖くて
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猟色 サロメの唇(1984年製作の映画)

3.0

湘南辺りのロケで爽やかじゃない映画っていい。日活だと「海底から来た女」みたいなニューロティックな感じ。異常に高い飛び込み台の不安。母と家庭教師が入れ替わっているセックスシーンの良さ。

ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

3.7

徹底的に夫側からの視点のみで、自由奔放な妻に翻弄される物語。夫は妻の不貞を疑うが、妻はとにかく掴みどころがない。何をしたいのか、夫にどうしてほしいのかもわからない。気まぐれな女にある、愛してもいるし、>>続きを読む

彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

1.0

アートなら何をしてもいいわけじゃない。

フランスの一般観客のレビューが酷評の嵐なのも当然だと思う。

映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)

4.0

これほど映画史に貢献した、メリエスに並ぶ映画の始祖の一人が、女性というだけで簡単に葬り去られる怖さ。
ほんの数年経つだけで、「あんな映画を女の監督が撮れるとは思えないから」と、男性スタッフたちの手柄に
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セルビアン・フィルム(2010年製作の映画)

3.0

7月22日からリバイバル公開。

これもアート寄りのゴア映画の印象。結局スナッフかよ、という矮小な世界観も湧いてくるものの、妄想的なニュアンスとうまく絡めた演出だったと思う。ただ、厭な話にならざるを得
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なまず(2018年製作の映画)

2.9

ポップでシュール、可愛らしい。迂遠な表現だけれど、何を言いたいかはなんとなくわかる。話の寄り道が多い。
ただ結局はダメ男との恋愛の話なのかと。

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