浅野公喜

バスドライバー 史上最強の運転手の浅野公喜のレビュー・感想・評価

3.5
問題児達を乗せたバスがギャング達のシマでパンク、一見冴えない運転手が立ち上がるというアクション。黄色いシンプルな文字のタイトルバックから70年代アクション映画のオマージュを感じ、評価は低いですが自分は好きな作品でした。

異様にチープなCG、いかにも撮影してます感の有る映像、人数が少ないギャング等から如何に今作が低予算のB級映画かが伺えます。しかし一部緊張感が緩むものの受話器とコードを武器に戦ったり何故こんな行動をしたのか説明する為に設けられたような親切な巻き戻しとアイデアは割と豊富。また、引率の教師が足を銃で撃たれて「死ぬ死ぬ」と叫んでるのに妙に元気だったり合いの手の如くくだらない事を喋ってたり、バカ扱いされてるギャングの一人が「それでも俺は一年間英語を勉強したんだぞ!」とカメラに向かって叫ぶと次の瞬間撃たれる等アクションコメディとまでいかなくともコミカル要素も充実しており予算や技術こそ不足していますがスタッフ達の面白い作品を作ろうという姿勢が好印象です。

常に卵を守ってる生徒除けば他の生徒達が問題児の割には意外と存在感が無く大して活躍してませんがあまり気になりませんでした(笑)。
浅野公喜

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