まっと

屋敷女のまっとのレビュー・感想・評価

屋敷女(2007年製作の映画)
-
エンドロールが流れる間際に唐突に「赤ちゃんって赤いから赤ちゃんなんだよなあ……」と思った

ずっと前に一応観たはずなのに何一つ内容おぼえてなかった! 厭すぎて記憶から消していたかも! 映画館で観た屋敷女は記憶よりおっかなくて記憶より大味だった あの絶体絶命の状況で巻き返す!? 天が味方してるじゃん それにしても母のふりしてるところに母が帰ってくるのは笑かしにかかってましたね

誰も彼も妊婦に優しくないのもびっくりしたんだが! タバコを吸うな! 旦那に捨てられた?(笑)とか言うな! お前、明日出産控えてんのやぞこっちは! そんなナーバスな状態で不審者騒ぎなのにそんな、そんな……サラもなんか……ママや上司にもっと頼れたら……よかったのにね……

なんだか「母体とは……」「別の命と物理的にも一体となっている状態とは……」と考えさせられました
何となく、何となくサラの「自分の中に宿る命」への微妙な投げやり感を感じて、でもそれはべつに子供がないがしろとかそういう話じゃなくて、このときサラにとっての赤ちゃんは別個の命じゃなくて自分の身体なんじゃないかなあ、とか
人間は母体から切り離されて初めて一つの生物として生き始める 母は体から命を飛び出させる(言い方)

屋敷女さんは産まれた子供をさらうのでは駄目だった サラの体の中に侵入して赤ちゃんを奪わなきゃいけなかった 体という殻、母体という盾、をブチ破って命を奪いに来るお母さん に対してそりゃあ普通に人は無力だよなあと思いました
普通に屋敷女さん戦闘センスがあるし 無理だよこれ最初から

ていうか黄泉がえりおまわりさんは本当にどうした!? あんたは、本当にどうした!?!?
まっと

まっと