嘘を愛する女のあんこのネタバレレビュー・内容・結末

引きずる余韻があった。思っていた雰囲気ではなかったけど、前半はほぼ予想通りのストーリー。後半ドドドときた。
初めは期待はずれかなと思ったけど、最後まで見たら腑に落ちた気がする？
結局あの設定って？あそこってなんでああだったの？あのキャラって必要？などと気になるところはありつつそれが逆にリアルなのかなと思ったり。最終的には、この先が見たい、彼に直接話が聞きたい、この後どうなったんだろう、と思わせられた。
長澤まさみのキャラがギリギリまで愛せなくて、でも最後まで見ると彼しか知らない彼女の顔がきっとあったんだなとか、過去があるからこそそんな彼女の姿に救われてたのかなとか。必死さとか。
謎解きのような追って行く展開は好きだった。ドラマチックな部分もありつつ、リアルと映画ならではの世界観の混在。小説ぽい！という映画だった。
あんなヒロインでも、共感できる心の動きがある発見。

小説は、初めから絶対に彼女だと思った。でも後半にかけ過去を追う中で、それを忘れて見てた。鳥肌が立つシーンもあった。特に息子ではなく娘だったシーンとか。造船所のシーンとか。
死ぬほど働いたこともないくせに、という言葉は働くばかりで家族をおろそかにして死に追いやった経験のある彼にどう響いたんだろう。それでも一緒にいたのは、彼女に救われてたからなんだろうな。