Naoya

永遠のジャンゴのNaoyaのレビュー・感想・評価

永遠のジャンゴ(2017年製作の映画)
2.4
1943年、ドイツ占領下のフランスで、音楽界の頂点を極めるギタリストであるジャンゴ。ナチスのジプシーへの迫害が酷くなる中、ナチス官僚が集う晩餐会での演奏を命じられる。ナチスが支配する戦時下での1人のミュージシャンに焦点を当てたヒューマンドラマ。戦時中での音楽に生きる姿があり、演奏風景は見応えがあり力強い。彼の演奏で踊りだす鑑賞者たちは印象的。迫害されながらも、音楽活動を続ける様は勇ましい。同時に、迫害される姿が痛々しい。実在した人物を描いているからか、結末は重みがあるが、映画としては余韻がありながらもインパクトは弱い。ジャンゴが生きた時代を表す作品としてはわかりやすい。ジャンゴも印象的だが、ジャンゴの母親の存在が印象深く、終盤まで物語のキーマンとしている姿が良い。
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