このレビューはネタバレを含みます
熱量すごい。
74分間ワンカット演劇と現実の境界がだんだんと溶けてってその境が分からなくなってくる。
たぶん役の名前が現実の名前と一緒だから。
最初に簡単にありがちな創作演劇の設定として説明されて観客納得させといて、ここまで観客を困惑させるなんて。
演劇か現実かの判別はただ映像にかかる黒い枠。
それが出てきたら演劇のシーン、、、って本当にそう?
実は今の自分たちのこと?あれ?みたいな感じになってくる。
なんかそうなるたびにいちいちびっくりする。
もうもはやMOROHAのMOROHAならではのセリフ調の歌も演劇なの?って見えてきゃう。
ラストシーン。演劇なのに黒い枠がない。
てことは現実?最後はただ74分間ワンカットを取り続けた役者の本音なのか。
最後本当のカットがかかる。エンドロール。
みんな演劇から抜けて、映画から抜けて、現実の役者たちが泣いて抱き合う。
これはたぶん演技じゃないってもう分かっちゃう。そして俺ももそれ見て気づいたら涙してる。
一緒に3週間、74分間駆け抜けたみたいな達成感が一気に涙腺まで込み上げてくる。
すごい、映画ってこんなこと出来るんだって思った。カメラを止めるなとはまた違う達成感がある。
でも途中ずっと服一緒だなって思っちゃってました😜