ラブ×ドックのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

印象としては、可もなく不可もなくといったところですかね。

まず、キャスト陣は個性的な面々が顔を揃え、演技力は申し分ないですし、それぞれの掛け合いもまた楽しめる要素の一つとなってはいるのだが、随所に見られるちょっとしたコメディがテンポを悪くしている印象を強く受けましたし、描かれている物語もどこかありきたりで、正直、面白みに欠けるものでした。

主演の吉田羊が演じる郷田飛鳥が過去の恋愛から考察し、結論を導くといった大まかな流れは悪くはないのだが、映し出される恋愛エピソードに何かしらの"共感"が得られなければ面白さは半減といったところですし、近年のトレンドとなっている、即興ラップでのフリースタイル・バトルや料理動画アプリなどといったものも劇中に数多く含まれているので、それらの知識がなければただの"小ネタ"になってしまい、人によっては"いらない演出"とすら感じてしまうかもしれませんね。

本作は妙なテンポの悪ささえ気にならなければ、それなりには楽しめるかと。気軽に観るくらいが丁度良い作品です。あと、同じアーティストの楽曲ばかり劇中で使用されているので、ファンは楽しめるかもしれませんが、そうでない人は耳が飽きてしまいますね。