ルモ

若き人妻の秘密のルモのレビュー・感想・評価

若き人妻の秘密(2011年製作の映画)
4.6
弁護士である夫の失踪によって多額の借金を背負わされる事になった美貌の若妻だったが、その借金を肩代わりして、その後の生活の支援もしてくれる、失踪夫の元上司の中年弁護士のオッサンが現れ、その親切な行為の感謝の気持ちがやがて恋に変わり、オッサンの別荘でオッサンに告ったのだが、最初はそれを年齢の壁などを気にして拒否していたオッサンも若妻の美貌を前にしてはやせ我慢もすぐにできなくなり逆に若妻にメロメロになり、でもなぜか若妻はツンデレで、すっかり翻弄されてしまうオッサン弁護士だったが….そもそも若妻の本心はいかに????
そんな若妻を演じるのは、ミッドナイトインパリで知って大好きになったレア・セドゥ。

だいたいが終始無表情でどことなく不機嫌そうな役どころが多いレア・セドゥですが、本作もほとんど無表情で無愛想です。
ただ時折見せるクラブでステップを踏みながら見せる笑顔や、部屋で泣き崩れる表情は最高に魅力的。
オッサンが若い女に翻弄される映画は「嘆きの天使」や「仕立て屋の恋」など、大好きは映画が多いのでこの映画もそんな映画の一つになりました。

フランス映画特有の不親切な進行なので想像しながら映画見るのが嫌いな人には向きませんが、表情や時の流れで登場人物の心境を読むのに慣れてる方にはお勧めの恋愛映画です。
ミステリー要素もありますが、それは恋愛の過程の心境の変化を起こさせる小道具的なものなので、そういうのに期待する人にも向かないかも。
ルモ

ルモ