顔や身体に悩みを持つ数人の人生を描く、ルッキズムに対するものがテーマの物語。
個人的に凄く良い映画で、久々にこんな感情移入してしまいました。
両目がない女性、肛門と口が逆の位置にある女の子、病気で脚を切断したいと望んでしまう男の子、生まれつき体がとても小さい女性、顔の半分がただれている女性顔がミイラのようになってしまう男性。
現実に存在しているのは、調べたところ全てではないのですが、それでも特殊メイクによって本当に存在しているイメージが伝わってきて、より引き込まれました。
ただ生きているだけなのに、他人から顔を隠せと言われてしまう、気持ち悪がれる、そして毎日鏡を見ては絶望する女性。
目がないので、目の部分にダイヤを当ててまるで目があるかのように自分に思い込ませることで、安心を得る女性。
この世の中はどうしてもルッキズムが拭えないので、見た目は今も最も重要なポイントの一つになっています。
ラストはそれぞれ報われて、快方へ向かうのですが現実社会はもっと厳しいと思います
正直、ホラーコメディと書いてありましたが、全く笑えませんでした。登場人物たちの心にとても共感してしまったのです。
中身を見て欲しい、そういった彼らの悲痛な叫びに自分は涙が出てしまいました。
ルッキズムがなくなるのは難しいかもしれません。当然初対面の時は、まず目に入るのは見た目です。ただ、互いに内面を理解し合える関係性を大事にしたいと思います。
