イマジンカイザー

ドラゴンへの道のイマジンカイザーのレビュー・感想・評価

ドラゴンへの道(1972年製作の映画)
3.9
2020復活祭にて鑑賞。カンフーといえば仇討ちモノだったこの時代に、この後ジャッキーやサモハンが切り拓く笑いのあるカンフー。既にキャリアも乗りにノッていたリー自身がちゃんとこちらにも手を出していたんだなと。

他の主演作が軒並み全編眉間に皺が寄っているのもあるのですが、本作はマジなシーンと抜けたシーンのスイッチバックが上手いなと。前半パートなんて、田舎者で都会の暮らし方をしらない奴にしか見えないのに、顔から笑みが消えた瞬間流麗な体捌きで敵をほぼ瞬殺するんですもん。いやはや、あれは相手にしたくない。

クライマックスのチャック・ノリスとの激闘は『死亡遊戯』のハキーム戦同様見応えアリ。前に見たときはもうちょい長期戦な気がしたのですが、おうちで円盤を観るのと映画館とではだいぶ印象が違うなと。

徒手空拳、棒術、ダーツにヌンチャクとブルース・リーの魅力が一挙に詰まったよくばりセット。後の作品と微妙にカラーが違うのでいの一番には勧めにくいのですが、やはり面白い。