紅蓮亭血飛沫

大脱出2の紅蓮亭血飛沫のネタバレレビュー・内容・結末

大脱出2(2018年製作の映画)
1.7

このレビューはネタバレを含みます

前作の面白味をかなり削いだ作りになっており、ハッキリ言って面白くなかったです。

脱獄不可能と思われる刑務所から持ち前の頭脳を駆使して対策を考えたり、協力者を作り作戦の幅を広げたり材料を調達して攻略アイテムを自作したり…といった前作の視聴上におけるモチベーション維持要素を極力カットし、本作はアクション面に力を入れたのが見受けられます。
確かにアクションは悪くなかったですし、それ単体はそこまで嫌いではありません。
ですが、本作のウリはあくまで“頭脳戦”。
一応本作でもこの刑務所内の全貌を把握しようと策を巡らせはするのですが、それ以上にアクションにかける尺・量が多過ぎました。
脱出プランを練る際の情報吸収はかなり雑(この刑務所で勤務するというコックを何故囚人達がいる闘技フロアに通すのか、あのネオナチ三人組をこちらに引き込めた背景が不明瞭)ですし、最終的に脱獄成功に至る流れは本人達の活躍というより、スタローンことレイが囮潜入して外部からの支援による後押しが大きかったというのも肩透かしです。
前作でもそういった脱獄用アイテムを作る際の過程が雑ではありましたが、前作は前作でスタローン&シュワちゃんという二大アクション映画俳優の共演というのもあり、持ち前の力技で相手を脅してゴリ押し…という裏側をすんなり呑み込めたのが大きかったですね。
単純な話、本作は「いや、そうはならんやろ」という印象を圧殺させてしまう程のパワーがありません。

前作が二大アクション俳優によるものというのもあり、キャスティングから本作のスケールダウンっぷりが否めないのもありますが、前作に備わっていた大きな魅力・“頭脳戦”を蔑ろにして徒手空拳アクションばかりに専念してもらっても…。
何やら続編がありそうですけど…正直、この出来映えだと期待出来そうにないです。