🐉 Jackie Chan-ISM Vol.070 🐉
ザ・フォーリナー/復讐者
◆あらすじ◆
ロンドンでレストランを営むクァン(ジャッキー・チェン)は過激派組織の無差別テロにより娘を失う。クァンは犯人への復讐心が募り、元過激派組織の一員で現在は副首相であるリアム・ヘネシー(ピアース・ブロスナン)に犯人を教えるよう依頼する。クァンはリアムから犯人を教えてもらうため、リアムの事務所を爆破して脅迫し始める。
◆感想◆
ジャッキー・チェンの製作年の年齢:63歳
娘を失った父親の復讐劇を描くとともに、北アイルランドの現在の過激派と旧・過激派の立場や権力争いを描いていて、リアムを中心にした過激派組織と親族内の醜い人間関係が浮き彫りになっていました。
クァンは娘をテロで失ったことにより復讐を果たそうとしており、ストーリー中、その行動は一貫していて観ていて感情移入しやすいキャラクターでした。そして、やたらと爆弾の製法に詳しいと思ったら、元特殊部隊員という設定があり、格闘アクションも見事にこなしていて、年老いていても身体に染みついたアクションが健在で嬉しく思いました。
一方、クァンに狙われる立場になったリアムなんですが、最初はクァンの言いがかりかな、と思って観ていたら、見事なくらいリアムの周辺に過激派組織の人脈が絡みついていて、「コイツの方が悪人だ」と思い直しました。
かなり暗い作品ですが、ジャッキー・チェンとピアース・ブロスナンの渋い演技が活きていて、見応えがありました。
とても面白い作品でした。
鑑賞日:2023年5月11日
鑑賞方法:CS ムービープラス