るい

映画ドラえもん 新のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜のるいのレビュー・感想・評価

4.0
さて今回は、急遽決定した
まーしーさんとコラボレビュー
てことで始めましょう
新作公開前までに「ドラえもん」ガチ勢がレビューする
「わさドラ」の魅力マラソン その6
今作は通算では31作目
2期では6作目にあたる作品
映画および大長編第7作
「ドラえもんのび太と鉄人兵団」のリメイク作品
監督は「新魔界大冒険」の
「寺本幸代」監督
脚本は数々のアニメ等の脚本を手掛けてる
「清水東」氏
ちなみにこれ以降4作連続で彼はドラえもん映画の脚本を担当しています
ストーリーは
毎度のように
従兄弟のスネ吉兄さんが作った
動くロボットのプラモ
「ミクロス」をスネ夫にクソほど自慢された
のび太が
そんなもんよりデカいロボットを作ってやると言い出すところから始まる
頼みはもちろんドラえもん
ロボットなら自分がいるだろとごもっともなことを言うがとうの、のび太は
そんなんじゃ、やだーと駄々をこね
暑さとWパンチを喰らい
呆れたドラえもんが涼みに「北極」に行ってしまう、しばらくして、謝りにのび太も後を追って北極に向かうとそこに
ボウリング玉状の物体を見つけ、さらに
何かの部品と思われる塊を持ち帰る
その後ボウリング玉から謎の信号が出て
庭に巨大な部品が次々に転送されてくる
これはドラえもんが、なんだかんだ言いつつ
巨大ロボットを取り寄せてくれたんだと
都合の良い解釈をしたのび太は
死ぬ思いで帰ってきたドラえもんに問いただすと、知らないと
それでも僕のだ〜っと駄々をこねるのび太
に根負けし
作っちゃおうということになり
ここじゃ手狭だから
広い場所で作ろうと
人のいない
もう一つの偽の世界(鏡面世界)を作り出せる
「逆世界入りこみオイル」と
入り口として
「お座敷釣り堀」を用意する
そして、そこで作り上げたロボットを
北極のサンタクロースをもじって
「ザンダクロス」と名付け
念じるだけで動かす事ができる道具
「サイコントローラー」を奮発して買ってきて
「ザンダクロス」を操ってしずかちゃんと遊んでいたが
しずかちゃんが誤ってコックピットにあった一つのボタンを押したことにより
「ザンダクロス」から閃光が放たれ
ビルを破壊してしまう
幸い、誰もいない鏡面世界のビルだったから良かったものの
こんなもんを現実世界で動かしていたら‥‥
そしてドラえもんは
これが別の惑星から送り込まれた、破壊兵器だということに気づく
この事実は3人だけの秘密にしておこうと約束する
ほどなくして、それの持ち主だと名乗る謎の少女「リルル」が現れるのだった

今作、リメイク作として最高傑作と呼び声が高く
かくいう自分も「わさドラ」の中でこの作品が1番好きなんです
とにかくオリジナルの良さを活かしつつ
追加要素を絶妙に組み込んであるという
とにかく、作りも脚本も秀一なんです
〜オリジナルと今作の相違点〜
●スネ夫のロボットミクロスが
オリジナルでは
ドラえもんの改造により、言語を話し自我を持ったロボットとして劇中で活躍していたが
リメイクでは後述の「ピッポ(ジュド)」が
ザンダクロスの脳と兼任で、代わりのような存在で登場してるので
あくまでスネ夫のおもちゃとしての存在だけでしか登場していない
●ザンダクロスの脳がオリジナルでは
ホンヤクコンニャクを括り付けられたボウリング玉のような存在だけで雑な扱いで、終わっていたもののリメイクでは
「おはなしボックス」という道具でホンヤクコンニャクと融合しヒヨコのような愛らしいキャラクター「ピッポ」として生まれ変わったうえに今作のキーキャラクターにもなっている
●今作のヴィラン
メカトピアの鉄人兵団に昆虫モチーフが加えられている
さらにカマキリモチーフの副司令が追加キャラクターにいる
〜今作を観て思うこと〜
この映画、通常のドラ映画と比べてギャグ描写が多めなのが特徴的で、意外に笑える
と同時にシリアス描写がかなり繊細にできていて
これを観て思ったことは
「子供目線から見た戦争とは?」 
に尽きると思うんです
ある意味大人の争いに巻き込まれた両国の子供が
無理矢理戦わされると今作解釈して良い
ピッポだって本当は争いもせず歌いたかった
みんな平和でいたかった
後半のび太が「ぼくはピッポと戦うなんて嫌だよ」と言われ
ピッポが争いたくないが故に泣き出す
心が痛くなるシーンがある
何度見て何度泣いたことか
「僕達しかいないんだ」というドラえもんのセリフがあるように
それでも襲ってくる脅威に、争い立ち向かわなければならない
そもそも、そうなった経緯が
メカトピアが誤った歴史を歩んでしまったから
そう、彼らは今の今まで不完全だった存在
人間も同じで不完全な生き物だからこそ
今日の「ロシアウクライナ情勢」が続いているように争いが絶えない
思うと戦争の1番の被害者はお前らではなく
弱き者と子供なのだ
リルルが気づいたように
この星はみんなのもの
気づくこと思いやることが大事だと
この映画をプー○ンに観せて
悔い改めてもらいたい
そうすれば今からでも遅くはない
そういう気がする
るい

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