映画ドラえもん 新のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜の柳のネタバレレビュー・内容・結末

とても素晴らしい作品でした。個人的に旧版『のび太と鉄人兵団』は「のぶドラ」映画の中で一番人気の作品だと思っており、『映画ドラえもん』ランキングでも必ず上位に食い込む作品です。それ故、リメイクするのは難しく完成度に不安があるところもありましたが、観賞後そんなことは忘れてしまうほど良かったです。

今作は他のリメイク作品と比べてかなり大きく登場人物を変えており、原作漫画で静香に解決策を思い付かせたミクロスがほとんど出ておらず、その代わりザンダクロスの脳が喋れるようになったピッポというキャラがキーになっています。これによって鉄人兵団側の人間への思いが変わるキャラがリルルとピッポに増えており、更に感動できるようなシーンが多くなっています。私はピッポが初めてのび太に本音を泣きながら話すシーンで号泣してしまいました。原作にはない場面なのでリメイク版ならではのものです。

ストーリーの構成自体は原作、旧版と大きく変わりないですが、登場人物の心情とかに焦点を当てていてリメイクではありますがオリジナルとしても観れます。とても思い出深く大好きな作品です。ドラえもんも鉄人兵団と同じくロボットですから、何かしら思うところはあると思います。そのような展開も少し観てみたい気がします。