美しく、愛おしい、完璧な作品。
サリーとイーサンの2人の演技に、声を出して泣いてしまいそうになる場面が何度も。でも、ここで泣かせよう、という演出があるわけでもなく、ストーリーとしてクライマックスがある訳でもない。
監督はきっと、ごく自然に、撮りたいように撮り、2人は演じたいように演じたのだと思う。それがこんなに素晴らしい作品になったのは、スタッフやキャストの素晴らしさももちろんだけれど、本物のモードとエベレットの存在が奇跡のようなものだったからなのではないか、と思ったりした。
作品の中に本物のモード・ルイスの存在を感じる、不思議な映画。
頭の中でシーンを思い浮かべるだけで涙が出てくる程に、自分にとって大切な映画に出会えた。
映画が好きだなと思う全ての人に観て欲しい。