みょん

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのみょんのレビュー・感想・評価

5.0
文句なしの満点ですね💯

ストーリーは、実話に基づくだけあって、とっても単純だし、特に大きな出来事があるわけじゃないんです。

リウマチを抱える女性と孤児院で育った魚売りの男性が、はじめはただの家政婦と雇い主の関係だったのが、長い年月をかけて心をかよわせていく。


まさに"独りと独り"がふたりになった。


ざっくり言ってそんなストーリーです。


絵を愛し、ひとりの人間として懸命に生きようとするモード(サリーホーキンス)。
一見すると頑固で、無口で、怒りっぽく不器用で上手に愛情を表現できないエベレット(イーサンホーク)。
2人は電気もガスもない小さな家で生涯を送ったそうです。


この映画は、サリーとイーサンでなければ、成り立たなかった作品だと思います。
それほど素晴らしい。


大都市での、美男美女の煌びやかな恋愛模様はもちろんきゅんきゅんするし、憧れます。


でも、世界の片隅に、誰にも気づかれないほど小さいけれど温かい、現実的な2人だけの愛があることに、今まで感じたことのない気持ちになりました。
よく分からないけれど、とっても満たされた気持ちです。


万人受けはしないのかもしれません。
それでも、多くの人に観てほしい。
いや、少なくていいから、誰か1人でもいいから、この作品に救われて欲しい。
そう思ってしまう作品です。
みょん

みょん