福福吉吉

オーメン/オーメン666の福福吉吉のレビュー・感想・評価

オーメン/オーメン666(2006年製作の映画)
4.0
◆あらすじ◆
6月6日午前6時、妻ケイトの胎児が流産してしまい、悲嘆にくれる夫のロバート・ソーンに神父が同時刻に生まれた孤児を引きとるよう勧める。ロバートはケイトに内緒でその赤ちゃんを引き取り、我が子として育てる。ダミアンと名付けられたその子は夫妻の愛情のもと、すくすく育っていく。ダミアンの5歳の誕生日、乳母が首吊り自殺をしてしまう。それを皮切りにソーン一家に不可解な出来事が続く。

◆感想◆
「オーメン」(1976年)のリメイク作品であり、リメイク元を鑑賞済みです。

本作はリメイク元を鑑賞しているかどうかでかなり印象が変わると思います。私は鑑賞済みだったので、本作を観終えた印象としてはリメイク元のストーリーはそのままで映像のみを現在のレベルにブラッシュアップさせたもの、という感じでした。見事なくらいリメイク元のストーリーをトレースしているので、意外性は当然ないのですが、その一方でストーリーが1976年の時点で完成されていたのだなと感じました。

一方、映像については現在の美麗かつ繊細なものになっていて、観ていて新鮮に感じましたし、不可解な出来事が発生するときの緊迫感がより伝わってくるようになっていました。

また、演じる俳優陣の演技も素晴らしくて、特にダミアン役のシーマス・デイヴィー=フィッツパトリックはイメージにぴったり合っていて、よくこの俳優を配役できたものだと感心しました。

もし「オーメン」シリーズを一切知らない人が本作を観たらとても面白いと感じると思います。私は続けて観てしまったので、同じものを二度観ている気分になって今一つ盛り上がりませんでしたが、時間を空けて観直したら多分、より面白く感じる作品だと思います。

鑑賞日:2024年3月13日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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