キャン

ジェイン・ジェイコブズ ニューヨーク都市計画革命のキャンのレビュー・感想・評価

3.7
1950~60年代のアメリカ。大戦で勝利を経験したアメリカでは、更なる栄光を掴むべく、新たなる都市計画が進行していました。スラムを一掃し、コルビュジエが見せた「輝ける都市」を実現すべく、行政を中心とした男たちはスクラップ&ビルドを繰り返しました。そしてその計画はニューヨークにおいても実現する…はずでした。ある女性が現れるまでは…。そう、その女性こそジェイン・ジェイコブズです。
映画の形式としては当時の関係者や現在の専門家の方々がインタビューに答えながら当時を振り返るものとなっています。映画の内容はおもしろいですが、『アメリカ大都市の死と生』について知りたい方は空振りになってしまうかも。映画では断片しかうかがい知れないので、本を手にとりましょう。
僕にとって、この映画の中心にあるテーマは「都市は誰のためにあるのか」だと思いました。私たちの住むまちも、例外ではありません。都市の空間に疑問や発見をしたとき。あなたも「眼鏡」を掛けてまちをみているのかもしれません。
キャン

キャン