やのちゃん

デトロイトのやのちゃんのレビュー・感想・評価

デトロイト(2017年製作の映画)
4.7
小説やドラマ、況や映画では人の感情を出来るだけ多く描くことが良いとされる
愛しさや悲しみ、笑い、安心や嫉妬…
この映画はそれらを出来るだけ排除し、怒りの感情のみでつくられている
差別に怒り暴動を起こす黒人
なかなか収まらない暴動に怒る白人
それらの怒りの感情は人にぶつけるとさらなる大きさで怒りの感情を生み出し、連鎖を続ける

映画の中の怒りの感情が画面を通り越し、観客に伝わり、観客も理不尽な出来事に怒り、それが劇場全体を包んでいるというとても異様な雰囲気でした