この映画に何を期待して見るかによって
点数は千差万別なのかなと思います。
40分の戦慄という言葉に
血みどろの迫真の駆け引きの銃撃戦があるのかな？って思ったら、
権力を持った人が差別に連なる暴力をひたすら振るう胸糞映画だった。
根源的には『ハートアタッカー』という映画でイラクとアメリカの終わらないテロ戦争を描いた方式に似ていて、
アメリカ自体には、黒人と白人という
ヒエラルキーにも思えるような根源的な差別が根付いていて、
終わらない戦争がいつでも起きる可能性があることを予感させる
アメリカへの批判映画だった。
あまりにも社会派すぎて、
そして胸糞。
またカメラワークが手持ちを使ったライブ感を感じさせる作風で、
エピローグ部分では不快に感じてしまった。
イラクの憎しみの連鎖はそのままテロリズムに繋がるが、
アメリカの憎しみの連鎖はキリストによって癒されるというようなのが、
なかなか消化しづらいなぁって思う。
実話ベースの不条理はきついですね。
