赤足

デトロイトの赤足のレビュー・感想・評価

デトロイト(2017年製作の映画)
3.7
スリー・ビルボードの後に鑑賞。

1967年に起きたデトロイトの暴動を題材にした実録サスペンス。暴動の最中、あるモーテルで警察が宿泊客に行った過酷な自白強要の行方を、息詰まるタッチで映し出す。

上映時間142分っと長く内容も濃く、体力がいる映画とSNS上で言われていたので、気合を入れ鑑賞したが、長いと感じる事はなく体感100分位に感じ、あっという間で見ることが出来た。時代背景もあるのだろうが衝撃がすごく、体力と精神力を削り取られるかの様であった(笑)

物語は、実際に起こった事件を題材にしたという事で、被害者側と一部の証人者で構成された話しとなっていた。しかし事実だったとしても黒人に対しての人権や偏見と差別と暴力が酷すぎで、よく近年でここまで白人と黒人の溝が埋まったなと信じられないくらいであった。物語は終始胸糞悪く、その中で唯一の光が見えた気がしたのが、ラストの聖歌隊の歌で、まるで黒人の痛みや叫びを代弁しているかの様にも聴こえ鑑賞後は考えさせられるメッセージ性の強い作品であった。








※以下 ネタバレ含む※














‪デトロイトで唯一疑問だったことが一つあり、モーテルの発砲事件でなぜ誰も銃の真実を警察にちゃんと説明しなかったのであろうか?あの部分がしっかりと説明できていたのならば、あそこまでの悲劇にはならなかったと思うのだが?この作品自体が被害者と一部の証言と脚色もあるため、矛盾があっても仕方ないが、っとこれを言うのは蛇足なのかもしれないが、どうしてもあの部分だけは腑に落ちなかったな、
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