スタンダード

ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密のスタンダードのレビュー・感想・評価

5.0
【マーストン教授】


・心理学者であり、妻エリザベスと共に『ポリグラフ(嘘発見器)』を発明。


・その後、自身の"性癖"を生かし、『DCの看板:ワンダーウーマンを創造』する。


・その誕生の"裏側"には、『2人の女性』の存在があった。


【トライアングル】


『こんな三角関係を描いた映画を鑑賞したのは初めて』です。


しかも"実話"を元に製作された映画というのだから尚更驚きです。


【私のために争わないで】


基本的な三角関係のイメージとして、
『女⇄男⇄女』
or
『男⇄女⇄男』
という構図があり、『同性が敵対関係』になるイメージです。


竹内まりやの『けんかをやめて』が良い例かと思います。


【幸福(しあわせ)】


アニエス・ヴァルダの名作『幸福(しあわせ)』での三角関係は、『男が女性2人へ平等に愛情』を振り撒いていましたが、女性同士の面識はありませんでした。


【女⇄女⇄男⇄女⇄女】


一見すると『男が中央に君臨』しているため、『男女5人ハーレム物語』のような構図に見えます。


しかし実際は、『男女3人変態物語』なのです。【それが本作】


『男女交互ではないのが味噌』であり、『男女男男女男女』でもなく、『女女男女女』の並びになります。


【水の形】


不思議なもので、人は"現実の変態"にはビタ一文も金を払いませんが、"空想の変態"には"湯水の如く"お金を注ぎ込みます。【僕もです。】


『誰しもが少数派』であり、自分を理解してもらうために『創造というフィルター』を通して、『自分の分身』を生み出します。


それが『ワンダー・ウーマン』であり、『半魚人』なのかもしれません。


【バトル・オブ・ザ・セクシーズ】


エマ・ストーンとスティーヴ・カレル主演の映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』は、『性差別』・『同性愛』・『依存症』等々の様々なテーマが"混沌"としていました。


ワンダー・ウーマンもまた、『混沌の中で誕生したヒーロー』だと感じます。


【1941年:ワンダーウーマン誕生】


ワンダーウーマンは誕生以降、『現実社会での様々な差別』と戦ってきました。


マーストン教授は、『声を発することのできない彼女の代弁者』であり、それは"未来"で確実に身を結んでいます。


【2017年:映画『ワンダーウーマン』公開】


・全世界興行収入8億ドル超えを達成。


・女性監督(パティ・ジェンキンス)と女性が主役(ガル・ガドット)のアクション映画では"史上初"の快挙。


【2019年:映画『ワンダーウーマン2』公開予定】