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テレーズ・デスケルウのENDOのレビュー・感想・評価

テレーズ・デスケルウ(1962年製作の映画)
4.2
フランジュver.生きながらにして死んでいる女の虚無。リヴァの肢体が松のように揺らいで堕ちていく。感傷的過ぎて退屈な旦那と結婚したが最期全てが虚しくなり義妹スコブの純粋な愛すらも破壊して全てが枯れ果てる。都会を愛しながら旦那の所有する広大な松の森を愛する女。多重人格のように自己を愛するが故夫の毒殺を試みるも未遂に終わり名家の建前の為に離婚もせず軟禁されてのち地獄。娘の妊娠出産すらも後退して夫からも自由になっても隙間風がその空洞をすり抜ける真の退廃映画。
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