ジョジー

あさがくるまえにのジョジーのレビュー・感想・評価

あさがくるまえに(2016年製作の映画)
3.9
突然の事故で脳死状態となった17歳の少年シモン。別居中ではあるものの悲しみに暮れる母と父…。息子が蘇生する可能性がないことを受け入れられずに苦しみます。
一方、移植でしか助からないと宣告されたクレールと2人の息子たち。それ程若くない彼女は他人の心臓をもらってまで生きようとは思っていなかったのですが…。
生きている限り、誰でもどちらの立場にもなり得ることで、「もしも…」と考えずには観れないです。自分なら可能性がないと言われても、その日が来るまでずっと傍に居たいと思うかも。
これから生きたいと願う人のためにも臓器提供は必要なことだと頭で解っても、いざという時はまず拒否してしまうかもしれません…。そして、受ける方の立場ならどうするだろうと…。
シモンとクレール、2人の命の物語ではあるけれど、その家族だけでなく、移植を提案するコーディネーター、担当医など、それぞれの一刻を争う時間と心の闘いが描かれています。
情報入れてなかったので、『21g』のようなドラマチックな展開もありなのかと思ってましたが、そういうのは一切なく、変な言い方ですが何だかとても優しさを感じる映画でした。命をつなぐ物語…良かった。
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