あさがくるまえにの作品情報・感想・評価

「あさがくるまえに」に投稿された感想・評価

SHIGE

SHIGEの感想・評価

3.5
静かで綺麗な印象が強く残る群像劇

心臓さえもあんなに綺麗に映る

大きな抑揚がなく淡々と静かに進むのに
じーっと観ていられる作品
この監督の作品、もっと観たくなった。
Masumi

Masumiの感想・評価

3.8
脳死と臓器移植が描かれてますが、美しい映画。
脳死になった青年の、元気だった頃の恋人とのシーンがすごく美しかった。医師達のはからいで、彼女の選んだ音を流しながら、心臓を取り出す手術がされるっていう...。

あと、心臓移植のシーンがリアルで長くてびっくり。何時もは手術シーンは目を伏せてしまうのですが、長かったので途中から正視してしまった。心臓すらも美しかった。
劇的な煽りはないのに、何故だかとても印象に残る映画。
それぞれのお話をもっと見たかった。
どちらも、不完全燃焼のまま、終わってしまった。
Chisato

Chisatoの感想・評価

3.5
臓器移植というテーマを軸に、2つの家族を静かに描いた映画。

大きな山場があるわけではなく、ただ起こりうる現実を見せられている感覚。
ポスターのシーンでは、息を飲む。
淡々と物語りは進む。あまり大袈裟な事は起きない。しかしこの作品で語っている内容には奥行きがあり、到底語り尽くせない。
ある医師が脳死状態と分かると、すぐに臓器移植の方向へと持って行こうとしてたのが何とも言い難い想いに駆られた。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
息子が突然の事故で脳死の判定を受け生命維持を続けるかどうかを迫られる両親・心臓移植を心待ちにする女性・その橋渡しとなる臓器提供コーディネーターという三者の、とても1日の出来事とは思えない濃密な時間と感情の流れそして判断を描いた作品。どの立場から見ても湧き起こるのは焦燥感ばかりだが、予期せぬ形で突然やって来るこの状況を余計な演出を省いて極めて克明に描いており、いざという時の心構えが出来るという点では価値がある。やはり、恋人がシモンに最後に聴かせた音が印象深かったなあ...自分があそこで聴きたい音っていったい何だろうか?
Haruka

Harukaの感想・評価

3.8
すごく真摯にまじめに作られた臓器移植映画。提供側の家族の想い、提供される人やその周囲の想い。また、医師やスタッフの視点も良かった。重い仕事だ。
人の気持ちや人生観が丁寧に描かれているし、演技も良くて見入った。
臓器提供についてより良い理解が得られる作品。
Masa

Masaの感想・評価

3.3
原題: Réparer les vivants
直訳: 生者を癒す

ー たった、いちにち
それでも、あなたらしいあさはくる

臓器移植の過程ってこんな感じなんだ、と非常に勉強になった。
ベッドの若い男女。先に起き出した青年、シャツを着て、窓からヒラリ。まだ夜明け前、そのままチャリで走り出す。
同じ頃、屋根伝いに這い出てくるスケートの青年。
バンで待つ仲間と合流し、彼らは海に向かう。
3人はまだ薄暗い海にサーフボードで漕ぎ出す。活き活きとうねる巨大な海にぶつかっていく若者たち。生命が静かに迸る素晴らしい撮影!

帰り道、アイスバーンを走る彼等のバン。路面の風景が海面の風景にオーバラップして見える。…ウトウトしている?
間も無く大きな物音がして、画面暗転。

ひとりシートベルトをしていなかった青年、自転車の彼は頭を強く打ち、脳に大きな出血、臓器は無事、いわゆる脳死状態。
病院に駆けつけた彼の母と別居中の父はまさかの光景に悲嘆に暮れます。医師は彼の両親に彼の臓器を提供してくれないかと呼びかけますが、全ての事が突然過ぎて即決出来ません。移植可能なタイムリミットが迫る中、彼等の決断は…?

シーン変わって別の家族。友達関係のように仲の良い、母と二人の息子。しかし母は心臓に重い疾患が有り、このままでは長くはなさそうで…。

繊細でリアルな人物描写。かつての青年の思い出と家族の風景、人間関係、医療機関の対応などを半ば淡々としたタッチで描きます。誰に肩入れするでもなく、誰かが善いとか悪いとか、って訳でもなく。

あらすじからなんとなく、エモーショナルに結ばれる新たな絆の物語なんかを連想してしまいそうですが、実際にはそういう事も無く、最後までドラマチックな事は(少なくとも表面上は)起こりません。言わば、“現実に起こりうる事”をちゃんと、丁寧に描いただけ。
日夜、不慮の事故は起こり、いつでもタイムリミットと戦う患者がいて、最期の使命として身体を捧げる命が有り、誰かが命を引き継いで、新たな日常の続きが訪れる。そんな、普段は想像の外に有るだけの只の日常に光を当て、興味を持たせるまでがこの作品の役割です。
有名な役者が出ているわけでも、派手な見せ場がある訳でも無い、流行とは無縁の映画ですが、例えばたまたまこの作品を見た人が、「そういえば」と健康保険証の裏側を見てくれたとすれば、この映画は大成功なのに違いありません。命が尽きたその後でも、誰かのヒーローになり得るのだと思えれば、この作品の現実に働きかける力の大きさに、イマジネーションの豊かで真っ当な有りように感嘆してしまいます。

もしもの時、出来ることなら、例えば私の腎臓で好きなものを食べる誰かがいて欲しい。私の肺で、心臓で、目一杯スポーツを楽しんで欲しい。私の眼で美しいものをたくさん見てほしい。
現世では誰の役にも立てず、ドス黒い魂に縛られ続ける惨めな身体にいつか自由な旅をさせてあげたい。
こんなに、あんな事が起きる前の
冒頭のシーンに戻りたいって思ったのは
久々かも。( ´・ω・`)

全体的にサラサラーっと進む物語だけど
生と死がぐっと詰まってる映画


みんなに素敵な朝がきてほしい。
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