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あさがくるまえにのharuのレビュー・感想・評価

あさがくるまえに(2016年製作の映画)
4.4
この作品の良い所は説明し過ぎていないところだと思う。心臓移植と言う重いテーマだと詳しく説明したり説教じみてしまうと観てる側に考える機会を与えてくれない。なんとなく分かったつもりになってお涙頂戴状態で終了させない。
映像で語っているのだと感じる。美しい風景と生命力に溢れた青年の死。移植を受ける女性の「人の心臓を貰ってまで…」と言うセリフがやけに胸を締め付ける。
心臓移植の手術シーンは生々しくて目を背けたくなる。でもこのシーンがあるからこそ移植の大変さや決断するつらさを考えられた。動いている心臓を止める、目で見て考えるのがこんなにもつらいと思わなかった。
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