桃

あさがくるまえにの桃のネタバレレビュー・内容・結末

あさがくるまえに(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

邦題やポスターの言葉がなぜぜんぶ平仮名なのかずっと考えていたのですが、よくはわかりませんでした。ただ、ひとりの生から死までと、もうひとりの死(正確には死んでいないけれど死に近い状態)から生までが夜明けで結ばれていく事実だけがあって、『あさがくるまえに』の「まえ」を描いているのは勿論なのだけど、わたしにとってはあさの「あと」のこと、ラストの余白、みたいなものがいちばん心にきました。

手術シーンに関しては、最近また心臓の授業があったので、あれだね、ほんとに左心耳が耳みた〜いみたいな感じで食い入るように見ちゃいました。心臓外科医は本当にすごいです。それから、コーディネーターのトマが、映画だからなのかもしれないけれど、ポスターにもなってる最後にイヤホンで妹の声や波の音を聞かせるところで号泣してしまいました。臓器移植に際してコーディネーターの役目も外科医と同じかそれ以上に大きいことが知れました。

あと、わたしも丘の上に住んでいてあんなにチャリを爆漕ぎされてみたいと思いました。シモンがガールフレンドをチャリ爆漕ぎで追いかけてってキスするところと、レシピエントの家族がみてるE.T.の名シーンが重なるのも絶妙でした。
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