FREDDY

ポリーナ、私を踊るのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ポリーナ、私を踊る(2016年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

バスティアン・ヴィヴェス原作による人気グラフィックノベルをもとに、ヴァレリー・ミュラーと自身もダンサーや振付家として活躍するアンジュラン・プレルジョカージュが共同で監督を務めた、ダンスに人生をかける天才バレエ少女が成功と挫折を経験しながら成長していく姿を描いたフランス製ドラマ作品ということで。印象としては、リリア・エルサジを演じたジュリエット・ビノシュやボジンスキーを演じたアレクセイ・グシュコフはとても魅力的で、心惹かれるものを強く感じましたし、演技も安定感があり高評価。ポリーナを演じた主演のアナスタシア・シェフツォワも演技に関しては大味なところはあるが、目に残るものがあり、これからの活躍に期待したいと思わされました。そして、貧しい家庭環境に育ちながらも憧れのボリショイ・バレエ団への入団を夢見て練習に励むポリーナを軸に描かれる物語は、少々単純でひねりがあまり感じられないものではあるが、決して悪くはないですし、ポリーナがどのような道筋を辿るのかが気になり最後まで画面から目が離せずにいました。ただ、本作はやはり"ドラマ"よりも"ダンス"に力を入れているので、ダンスシーンは見応えがありとても面白いのだが、ドラマの部分は説明不足な点や雑さが目立ち、正直、残念な気持ちで胸がいっぱいになりました。もう少し丁寧に描いて欲しかった。本作は期待せず、気軽に観るくらいが丁度良い作品といったところですかね。オススメは難しいかもしれないが、個人的には嫌いではない。
FREDDY

FREDDY