80年代シンセサウンドが鳴り響く中、カルト教団やらキモいクリーチャーやらに四方を囲まれて絶体絶命!な映画。粘液まみれの触手で人間の体をグサグサ貫くクリーチャーの造形が楽しいし、頭部破壊の描写もいちいち入念で笑ってしまう。しかし、カオスな展開でぐいぐい引っ張ってくる前半に対して、後半のグダグダ具合は何なのか。話のスケール自体は宇宙空間にまで広がっていくというのに、テンションはどんどん尻つぼみに。霊安室の探索や黒幕の話が無駄に長い。それよりクリーチャーを見せろクリーチャーを!
ラストはどう考えても『ビヨンド』だが、あれの足元にも及ばない。