SFエロティック触手不倫スリラーなのにベネチア映画祭で監督賞を取った変なアート映画。
触手ものアダルトビデオに興味ない自分なのだが、この作品はその方面のフェチズムを刺激する話ではないのは分かる。というか触手ものAVを徹底的に真面目に撮ったら、こうなるのだろう。
人妻の空虚な結婚生活の穴埋めに人外が接触してくるなんて、ベタな話をメタファーまみれにしたらアートになるという見本。
途中で出てくる動物奇想天外映像は衝撃的で、どうやって撮ったのか気になりまくる。
触手とのセックスシーンは、やはり目を見張るのだが そこに至るまでの人間関係の話が長すぎて本番始まったら終わった感あり寂しかった。そこでいくと究極の性ホラーだと思っている「ポゼッション」の方が衝撃的だったとは思う。
ズラウスキーやクローネンバーグ、最近ではデュクルノー辺りに近い変態アートの部類なのだが真面目過ぎるので次回は人外シーンを多めにお願い致します。。