触手がもたらす究極の快楽。メキシコ産SFエロティックドラマ。
この映画には相当なメタファーや社会への批判が含まれているのだろうが、そんな難しいところはわからない私にとってこの映画はただのAVだった。AVといってもそう感じたのは中盤の女の全身が触手に包まれているシーンだけだが、それ以外の人間ドラマもそこまで深いものはなく、言ってしまえばそこに大して目新しいものはなかった。しかし、AVというには映像が美しすぎる気もする。銀獅子賞を受賞したというだけあってそこら辺はしっかりしているのだろう。触手はあらゆる生命の原始の姿というセリフがあり、そのセリフのあとにクレーターでたくさんの動物たちがセックスに励んでいるのが強烈だった。スカンクのセックスなんて初めて見た。